認知症
認知症の夜間徘徊の対策方法
徘徊とは、認知症による認知機能の低下によってあらわれる周辺症状の一つです。
要介護認定では要介護3に認定されることの多い症状で、日本では現在、認知症での徘徊行動による行方不明者数は年間15000人を超えています。
徘徊は最悪の場合、行方不明など命の危険に晒されることもあるため、介護者はお悩みの方が多いと思います。
いつ徘徊するのかわからないので、常時の見守りが必要となってきますが、現実的ではないですよね。常時の見守りはご家族の方のみでは難しいので、介護保険サービスを利用して施設に通ったり、また介護士や看護師の訪問サービスを利用することも大事です。
今回は、特に不安の多い夜間の徘徊を防ぐためにしておきたい対策方法をご紹介します。
徘徊の対策方法
①ドアの鍵を二重にして外出を防ぐ
まず防止したいことは、知らず知らずのうちに外にでて行方が分からなくなること。
その対策として、外出するときのドアに認知症の方では開錠できない鍵を設置することが挙げられます。
普段の鍵とは別に、ダイアルロック式の鍵をつけたり、南京錠を設置することで、夜間の外出が不可能な環境にします。
また戸締りを強化することで、外部からの危険を防ぐこともできます。
さらに、ドアの鍵にセンサー機能のついたものだと、人がドアを通過した際にチャイムが鳴ったり携帯にお知らせがくるものもあります。
夜間の就寝中でも、緊急時にお知らせをしてくれる機器があれば、介護者も安心して眠ることができます。
②GPSをつける
GPSの機器を使用して、認知症の方の動向を把握できる環境にすることにより、気づかないうちに外にでてしまった場合でも早期に見つけ出すことができます。
例えば、普段使用されている靴に搭載したり、カバンのキーホルダーとしてつけたり・・・徘徊の際にGPSを身に付けていないと意味がないので、外出する際に常に身に着ける物に対して装着するようにしましょう。
③日中に運動をして日常のリズムを整える
日中にしっかり運動して規則正しい日常生活リズムを作り、夜ぐっすり眠ることで、夜間の徘徊を防げる場合があります。
また食事や就寝時間を一定にすることで、心理的な混乱を最小限に抑えます。
日中の運動としては、散歩やお庭の手入れ、ラジオ体操等、無理をしない範囲でなるべく毎日の習慣になりやすい運動を選べたらいいですね。
認知症の在宅介護の注意点
認知症の方を責めない
認知症による徘徊は、認知機能の低下による症状に起因するものです。
自宅にいるのに自宅であることが分からなくなり、自宅に帰ろうとして外出してしまったり、道が分からなくなってしまったりする認知症の症状が徘徊行動に繋がります。
徘徊の症状を責めてしまうと、責められている理由は理解できないのに、「怒られた」「責められた」という負の感情のみが残ってストレスを感じ、さらに認知症の症状が進行してしまう可能性があります。
相談相手を確保する
責めるのはよくないとわかっていても、毎日の疲労の積み重ねや過酷な介護状況だとつい声を荒げてしまいますよね。
介護をされている方も、個人の時間を犠牲にしながらの24時間365日の介護生活に対してのストレスも耐えがたい瞬間があると思います。
そんな時に、相談をしたり、介護のサポートをしたりしてくれるかたを必ず見つけてください。介護保険サービスには、介護保険が適用される訪問サービスなどがあるため、地域包括支援センターの相談員や居宅介護支援事業所のケアマネージャーに相談しながらそのようなサービスを積極的に取り入れましょう。
決してひとりではないということを忘れないようにしましょう。
共倒れとなってしまう前に施設探しをはじめてください
認知症の徘徊等、在宅介護は24時間目が離せない状態が続きます。
そうなると、介護をする方の負担はすさまじく、最悪の場合ストレスや体調不良で倒れてしまうことも。
そうなる前に、介護施設を探すことが重要です。
「今はまだ大丈夫」と思っていても、いざ入居が必要になった場合に定員や要介護度が原因で入居待ちを強いられることもあります。
早めの老人ホーム・介護施設探しは、わたしたち岡山県有料老人ホーム相談センターにお任せください。
岡山県内に特化した施設紹介サービスなので、費用や健康状態に応じた施設探しを十分にサポートできます。
ご相談から入居まで費用は一切かかりませんので、まずはご相談ください。