認知症
認知症は何科を受診する?検査方法を解説
岡山県有料老人ホーム相談センターです!
アルツハイマー病やレビー小体型認知症などは認知症であることに気づきにくく、いつの間にか進行している場合があります。
また、脳梗塞や脳出血などの疾患が要因で引き起こされる血管性認知症の場合も、脳梗塞などの前兆として認知症のような症状があらわれることがあります。
もし認知症を疑われた場合、単なる物忘れとどう違うのか、またどのような検査で認知症と判断されるのか、解説していきます。
こんな症状があったら認知症検査へ!認知症の前兆症状
- 一度聞いたことを忘れてもう一度質問する
- めまいやふらつき
- 手足の震え(筋肉のこわばり)
日常的に上記の症状がある場合は、一度病院を受診し、医師の意見を聞きましょう。
認知症と物忘れの違い
「単なる物忘れは若い頃からだから大丈夫」と思っていませんか?
物忘れの場合は、「あの人の名前が思い出せない・・・」「昨日のごはんの献立が思い出せない・・・」など、一度体験したことを思い出せない状態ですが、認知症の場合は、「会ったこと自体を忘れている」「昨日ごはんを食べていない」等、体験したこと事態を忘れている状態です。
認知症は何科を受診したらいい?
認知症が疑われる場合は下記に相談してみましょう。
- かかりつけのお医者さん
- もの忘れ外来
- 地域包括支援センター
認知症の要因は様々であるため、「○○科」に行くべきというものではありません。
まずはかかりつけのお医者さんに相談し、適切な病院を紹介してもらうことがスムーズです。
そのほかにも認知症のコールセンターなどといった相談窓口もあります。
認知症の検査方法
認知症は要因や種類が様々であることや、他の病気である可能性もあるため、問診をしたのちにいくつかの検査方法で認知症かどうかを診断します。
問診
まず最初に患者や家族に対して、認知機能の低下がいつから始まったか、どのような症状があらわれているかなどを問診します。
過去の病歴、生活習慣、薬の使用歴も確認します。
また日常生活での行動や記憶力の低下具合を家族や介護者に聞き取ることで、より具体的な診断が可能になります。
認知機能テスト
ミニメンタルステート検査 (MMSE)
認知機能を評価するための簡単なテストで、日時や場所の認識、短期記憶、計算能力、言語能力などを評価します。
長谷川式簡易知能評価スケール (HDS-R)
日本でよく使われるスクリーニングテストで、MMSEと同様に認知機能を簡易的に評価します。
神経学的な検査
認知症の症状が神経疾患(脳卒中や脳梗塞など)によるものではないかを確認するために、身体検査や神経学的な検査が行われます。
脳の画像診断
MRI (磁気共鳴画像)
脳の構造を詳細に見ることができ、脳の萎縮や異常を確認します。
CT (コンピュータ断層撮影)
脳内の出血や腫瘍などを確認します。
PET (ポジトロン断層法)
微量の放射性物質を含んだ薬を飲むことで、カメラで放射線を追い、脳の血流や代謝活動を観察します。アルツハイマー病など特定の認知症の診断に役立ちます。
SPECT (単一光子放射断層撮影)
微量の放射性物質を含んだ薬を飲むことで、臓器の状態を調べる検査です。臓器の血液量や代謝機能の状態をみることによって、認知症かどうかを調べます。
血液検査
他の疾患(甲状腺疾患やビタミン欠乏症など)が認知機能の低下を引き起こしていないか確認するために行われます。
遺伝子検査
家族性アルツハイマー病など、特定の遺伝子変異が関与する認知症の可能性がある場合、遺伝子検査が行われることがあります。
心理評価
うつ病や不安障害が認知機能に影響しているかどうかを確認するために、心理テストが行われることもあります。これにより、認知症と他の精神疾患を区別します。
診断結果に違和感を感じたらセカンドオピニオンへ
認知症の症状は他の病気と共通する部分が多くあり、メニエール病やうつ病、感染症などと誤診されていたという場合もあり得ます。
少しでも不安や違和感を感じたら、別の病院へセカンドオピニオンを受診することをお勧めします。
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