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老人ホームの費用

老人ホームで身体拘束されるって本当?防ぐ手段はある?

昨今、老人ホームや医療施設などで、身体拘束などの虐待のニュースを耳にします。

親が老人ホームに入居する方にとっては、入居後に不当な身体拘束をされていないか、本人の意思が尊重されているか、気になるところです。

現在、身体拘束は緊急でやむをえない場合を除き、原則禁止とされています。

今回は、現在の老人ホームの身体拘束の現状と理由、また施設の取り組み等をご紹介します。

身体拘束によるデメリット

「経管や点滴を引き抜いてしまう入居者に対しては仕方がない」「認知症で他者に被害を及ぼす入居者に対してはやむをえない」という意見もありますが、実際身体拘束が禁止されている理由は何でしょうか。

①身体拘束による事故防止の効果は明らかではない

ベッドからの転倒防止として身体拘束を行う場合がありますが、かえって身体拘束から逃れようと動くことによって転倒に繋がる事例も起きており、必ずしも身体拘束が事故防止に効果的であるとは言えないとされています。

②身体の機能低下や認知症進行の恐れがある

身体を自分の思うように動かせないということは、筋肉を動かすことができないため、身体の機能は低下していきます。精神的苦痛もあわせて発生するでしょう。

また身体機能が低下すると、認知症の進行にも繋がる場合があります。

③本人の尊厳を侵害する

身体拘束は、身体の自由を奪うということであり、個人の尊厳を侵害する行為とみなされるため、法的に違法なものとして処罰の対象となります。

なぜ身体拘束が行われるのか?

では、デメリットがあるにも関わらず、身体拘束が行われる理由は何でしょうか?

介護の現場では身体拘束がやむをえない場合が存在します。

身体拘束がやむを得ない場合の3つの要件

身体拘束がやむをえないとされる緊急の要件として、【切迫性】【非代替性】【一時性】の3つが挙げられます。

①切迫性

本人またはまわりの入居者が危険にされされる可能性が著しく高いこと

⇒認知症などの症状により、暴力的になってしまう等、他者に危害を加える可能性が極めて高い場合

②非代替性

身体拘束以外の対応方法(代替案)が無いこと

⇒器具や処置の工夫、またはケア方法などあらゆる対策を講じても安全性が確保できない場合

③一時性

一時的な、最も短時間な身体拘束であること

⇒本人の状況に応じて、必要とされる最も短い時間に実施されなければなりません。

この3つに当てはまると、「緊急性のあるやむをえない場合」となります。

また、身体拘束を行う場合は、本人と家族の同意と、身体拘束実施の状況の記録が必須となります。

安易にやむをえない、と判断されないため、記録に関しても3つの要件とその判断理由や身体拘束実施の日時と解除日時、会議の議事録等、細かに残しておく必要があります。

そのため、本人や家族に何も告げられず、ある日いつの間にか身体拘束されていた、などの対応はありません。

介護の現場での身体拘束の廃止に向けた取り組み

現在介護での身体拘束における大きな課題の一つが、【介護職員の人員不足】を理由とした身体拘束です。

ひとりで何人も担当しなければならない中、手が回らないからと身体拘束をやむをえないとしてしまう事例も多く挙げられます。

身体拘束以外の代替方法の検討を十分に行った結果、身体拘束を避けられた事例もあります。

例えば、経管を抜いてしまう入居者に対して、経管を抜く要因を探ったところ、経管が肌に触れる不快感が要因のひとつであったことが分かり、肌に触れないよう経管の長さを調節したり、マッサージや音楽で心理的にリラックスする時間をとったところ、経管を抜くことがなくなったという場面もあります。

介護業界でも、【非代替性】の場合、本当に代替方法は無いのか、組織で十分アセスメントや協議を行っているのか、身体拘束の廃止に向けた取組が行われています。

身体拘束が必要になる状況を防ぐ5つのケア

身体拘束の理由となる「転倒」や「認知症の進行」「点滴」等の状況をまず防ぐ考え方として、5つの基本的なケアを実行することが推奨されています。

①起きる

人間は座っているとき、重力が上からかかることにより覚醒する。目が開き、耳が聞こえ、自分の周囲で起こって いることが分かるようになる。これは仰臥して天井を見ていたのではわからない。起きるのを助けることは人間らしさを追求する第一歩である。 

②食べる

人にとって食べることは楽しみや生きがいであり、脱水予防、抵抗力の維持向上にもなり、点滴や経管栄養が 不要になる。食べることはケアの基本である。 

③排泄する

なるべくトイレで排せつしてもらうことを基本に考える。オムツを使用している人については、随時交換が重要であ る。オムツに排せつ物が付いたままになっていると気持ち悪く、「オムツいじり」等の行為につながることになる。 

④清潔にする

きちんと風呂に入ってもらうことを基本に考える。皮膚が不潔なことがかゆみの原因になり、そのために大声を出 したり、夜眠れずに不穏になったりすることになる。皮膚をきれいにしておけば、本人も快適になり、また、周囲も世 話をしやすくなり、人間関係も良好になる。 

⑤活動する

その人の状態や生活歴に合ったよい刺激を提供することが重要である。具体的には、音楽、工芸、園芸、ゲーム、体操、家事、ぺット、テレビ等が考えられる。言葉によるよい刺激もあれば、言葉以外の刺激もあるが、いずれにせよ、その人らしさを追求するうえで、心地よい刺激が必要である。

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参考:身体拘束0への手引き

https://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001248430.pdf

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