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老人ホームの種類

介護医療院とは?入居条件や特養との違いを解説

人気の介護施設である特別養護老人ホームは正式名称で介護老人福祉施設といい、介護保険が適用される「介護保険施設」です。

この「介護保険施設」には他にも施設があり、「介護医療院」と「介護老人保健施設」があります。

今回は、「介護医療院」について、特徴であったり、特養との違い、費用等の解説をしていきます。

目次
  1. 介護医療院とは?
    • 介護医療院の療養床の種類
  2. 介護医療院の入居条件
  3. 介護医療院の費用
  4. 介護医療院の居室
  5. 介護医療院の人員配置
  6. 介護医療院のメリット・デメリット
    • 介護医療院のメリット
    • 介護医療院のデメリット
  7. 介護医療院と特別養護老人ホームの違い
    • ①  介護医療院の方が医療体制が整っている場合が多い
    • ②入居条件が異なる
  8. 岡山で介護施設をお探しなら岡山県有料老人ホームセンターへ

介護医療院とは?

介護医療院とは、要介護の方が対象の、医療ケアやリハビリ機能を兼ね備えた、長期療養を目的とした生活場としての施設です。医師や看護師も常駐しており、施設内で医療ケアを受けることができます。正式名称は「介護療養型医療施設」と呼ばれ、その名の通り、主に医療を主目的とした施設であることがわかります。

また介護医療院は介護保険法に基づいて設置され、都道府県から許可を貰った「公的施設」です。

よって、開設できるのは、地方公共団体や医療法人、社会福祉法人等の非営利な法人になります。

介護医療院は、2000年に開設された介護医療型医療施設に関して、医療療養病床と介護療養病床との使い分けが曖昧であった課題等を解決するために2018年に生まれました。

介護医療院の療養床の種類

介護医療院では、介護度や必要な医療ケアによって療養床がⅠ型とⅡ型に分かれています。

Ⅰ型は、介護度が重度で、長期にわたって療養が必要な方が利用するところになります。

Ⅱ型はⅠ型よりは軽症な方が利用される療養床です。

Ⅰ型の方が医療体制は充実しているため、費用は高くなる傾向にあります。

介護医療院の入居条件

介護医療院を利用できるのは、下記の条件の方です。

要介護度:1~5
年齢:65歳以上、もしくは特定疾患のある40歳以上

つまり、要介護認定を受けていれば、入居が可能となります。

介護医療院の費用

介護医療院は公的施設のため、介護保険が適用されます。

入居一時金・初期費用:無料
月額料金:10~15万円

しかし、他の公的施設と比べるとより専門的な医療を受けることができる環境にあるため、その分費用は他の公的施設と比べると高くなります。

介護医療院の居室

入居者の居室である療養室は、一部屋につき4人以下が定員となっており、一人当たり8㎡以上のスペースが基準となっています。

また療養室は、生活の場としての機能とプライバシーを守ることが必要とされているため、同室者がいる場合は家具やパーテーションで区分けがされています。

中にはユニット型介護医療院もあり、療養室は個室で、共同生活スペースが用意されているところもあります。

介護医療院の人員配置

介護医療院は、重篤な要介護者を対象としたⅠ型。Ⅰ型よりも容体が安定している要介護者を対象としたⅡ型に分かれています。人員配置はⅠ型とⅡ型で異なりますが、Ⅰ型では下記の通り決められています。医療が主な目的となるので、医師・看護師は常駐体制にあります。

医師:48人につき1人
薬剤師:150人につき1人
看護職員:6人につき1人
介護職員:5人につき1人

介護医療院のメリット・デメリット

介護医療院のメリット

介護医療院を利用するメリットは、なんと言っても医療体制・介護体制が万全なところです。介護施設では難しい、経管栄養等の医療行為にも対応しています。

また、同じ介護保険施設の特別養護老人ホームは、定員が満員のところが多く、通常は入居まちとなりますが、介護医療院は比較的希望通り入居できるところが多いようです。

介護医療院のデメリット

デメリットは、施設によって個室でない場合があることです。パーテーションで区切ってはいますが、完全な個室ではないため生活音等は気になる場合があります。

また、介護医療院は施設数が少ないため、選択肢が狭くなることもデメリットのひとつとして挙げられます。

介護医療院と特別養護老人ホームの違い

介護医療院と特別養護施設、どちらも要介護度が高くても入居でき、終身利用ができる介護保険施設ですが、違いをまとめてみました。

①  介護医療院の方が医療体制が整っている場合が多い

介護医療院は、要介護者の長期医療を目的とした施設のため、医師や看護師が常に在籍しており、医療体制がより整っている施設と言えます。

特別養護老人ホームは、その分レクリエーションやイベントが充実しており、介護や生活の場としての機能をより重視していると言えます。

②入居条件が異なる

介護医療院は要介護1から入居できますが、特別養護老人ホームは要介護3からとなります。

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